この記事はこんな人におすすめ!
- Set(配列)の基本的な使い方が知りたい
- Setの宣言・初期化の仕方が知りたい
- Setに要素を追加、異なる配列と結合する方法が知りたい
「Flutter/Dart言語のSetって何?」
今回はDart言語における「Set」の使い方について分かりやすく解説していきます。
目次
Set(配列)とは?
ポイント
- Setとは配列の一種で一連した複数のデータを格納できる
- 同じ値の要素を重複して格納できない
- Listのように要素ごとにインデックスはない
Setとは配列の一種で一連した複数のデータを格納し、後から要素(データ)を取得したり追加したりできます。
SetはListとは異なり同じ値の要素を重複して格納できず、また要素ごとにインデックスはありません。
» Listの使い方|初期化・追加・結合・削除
【Flutter/Dart】Listの使い方|初期化・追加・結合・削除
この記事はこんな人におすすめ! List(リスト)の基本的な使い方が知りたい Listの宣言・初期化の仕方が知りたい Listに要素を追加、異なる配列と結合する方法が知りたい…
初期化・要素の取得
Setに格納する値は{}
の中に書き、,
で値と値を区切ります。
//初期化
Set<データ型> 変数名 = {値1, 値2, 値3};
//使用例
void main() {
Set<String> alphabet = {'a', 'b', 'c', 'd'};
alphabet.forEach((item) {
print(item);
});
}
//出力結果
//a
//b
//c
//d
追加・結合
Setに要素を追加・結合する主なメソッドは次の通りです。
メソッド | 意味 |
---|---|
add() | 配列の最後に要素を追加 |
addAll() | 配列の最後に異なる配列を追加(重複を除く) |
union() | 2つの配列を結合した配列を返す(重複を除く) |
add()
add()
で配列の最後に要素を追加できます。
//書き方
Set.add(追加する要素);
//使用例
void main() {
Set<String> alphabet = {'a', 'b', 'c'};
alphabet.add('d');
print(alphabet);
}
//出力結果
//[a, b, c, d]
addAll()
addAll()
で配列の最後に異なる配列を追加(結合)できます。
同じ要素が既に存在(重複する場合)は追加されません。
//書き方
Set.addAll(追加する配列);
//使用例
void main() {
Set<String> alphabet = {'a', 'b', 'c'};
Set<String> alphabet2 = {'c', 'd', 'e'};
alphabet.addAll(alphabet2);
print(alphabet);
}
//出力結果
//[a, b, c, d, e]
union()
union()
では2つの配列を結合した配列を返す(重複を除く)
//書き方
Set<データ型> 配列3 = 配列1.union(配列2);
//使用例
void main() {
Set<String> alphabet = {'a', 'b', 'c'};
Set<String> alphabet2 = {'c', 'd', 'e'};
Set<String> alphabet3 = alphabet.union(alphabet2);
print(alphabet3);
}
//出力結果
//[a, b, c]
//[a, d, b, c]
削除
Setから要素を削除する主なメソッドは次の通りです。
メソッド | 意味 |
---|---|
remove() | 配列から要素を検索して削除 |
removeAll() | 異なる配列と比較して同じ要素を削除 |
clear() | 配列を空にする |
remove()
remove()
で配列から指定した要素を検索して削除できます。
//書き方
Set.remove(削除したい要素);
//使用例
void main() {
Set<String> alphabet = {'a', 'b', 'c'};
alphabet.remove('b');
print(alphabet);
}
//出力結果
//{a, c}
removeAll()
removeAll()
では異なる配列と比較して同じ要素を削除できます。
//書き方
Set.removeAll(配列);
//使用例
void main() {
Set<String> alphabet = {'a', 'b', 'c', 'd'};
Set<String> alphabet2 = {'c', 'd', 'e'};
alphabet.removeAll(alphabet2);
print(alphabet);
}
//出力結果
//{a, d}
clear()
clear()
で配列を空にできます。
//書き方
Set.clear();
//使用例
void main() {
Set<String> alphabet = {'a', 'b', 'c'};
alphabet.clear();
print(alphabet);
}
//出力結果
//{}
まとめ
今回はDart言語における「Set」の基本的な使い方について解説しました!
Flutterの配列にはSet以外にも「List」、「Map」などがあります。ぜひ一緒に学習してみてください。