今回はDart言語における「関数」の概念と使い方について解説していきます。
プログラミング初心者でも理解しやすい内容になっているのでぜひ最後までご覧ください。
目次
プログラミング言語における「関数」とは?
まずはプログラミング言語における関数とは何かについて解説していきます。
コードを書いていると同様な処理を繰り返し使用する機会があります。その度に同じコードを書いていてはコードが長くなってしまいます。
そんな場合に「関数」を使用することで処理を1つにまとめておき必要な時に呼び出してまとめておいた処理を手軽に実行できます。
引数・戻り値とは?
関数の解説をしていく上で必要となる知識「引数」と「戻り値」とは何かについて触れておきます。
自販機を例に説明すると、自動販売機が「関数」、購入に必要なお金が「引数」、注文したドリンクが「戻り値」になります。
同様に、関数を呼び出す際に受け取る値を引数(パラメータ)、関数から返す値を戻り値(返り値)と呼びます。
関数の基本形(引数・戻り値なし)
まずは基本となる引数と戻り値のない関数の書き方について解説します。
戻り値がない関数を定義する場合にはvoid
を宣言し、関数を呼び出す際の関数名
をつけ、呼び出した際に実行される処理を{}
の中に記述します。
//定義
void 関数名(){
//処理...
}
//呼び出し方
関数名();
//使用例
void hello() {
print('Hello World');
}
void main() {
hello();
}
///出力結果
//Hello World
引数を受け取る場合
関数で引数を受け取るには()
の中に次のように書きます。また複数の引数を受け取る場合は,
で引数同士を区切ります。
「仮引数」とは関数を定義する際に使用する呼び方で、関数を呼び出した時に渡す値が「引数」になります。
//書き方
void 関数名(型 仮引数1, 型 仮引数1, ...){
//処理...
}
//呼び出し方
関数名(引数1, 引数2, ...);
//使用例
void main() {
add(3, 2);
}
void add(int num1, int num2) {
int total = num1 + num2;
print('$num1 + $num2 = $total');
}
//出力結果
//3 + 2 = 5
戻り値を返す場合
戻り値の無い関数を定義する際はvoid
を宣言してきましたが、戻り値を返す場合には戻り値の型
を代わりに宣言します。
関数の処理を終えるには「return文」で宣言した型の値を返します。
//書き方
戻り値の型 (){
//処理...
return 戻り値;
}
//使用例
int add(int num1, int num2) {
return num1 + num2;
}
void main() {
var total = add(3, 2);
print(total);
}
///出力結果
//5
まとめ
今回はDart言語における「関数」の基本的な使い方について解説しました。